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借方と貸方-簿記の昔話-

こんにちは

福岡市と北九州市に事務所を構える相続・事業承継に強い税理士法人アイユーコンサルティングです。

今回は、簿記を学習する際に一度は意味を考えたくなる「借方」と「貸方」についてです。

「借方」と「貸方」は、初めて簿記を学ぶ方が、簿記嫌いになるきっかけになっているようです。

簿記教科書では、「借方」や「貸方」は記入場所を示す簿記の用語と説明されているようで、特に意味はないものとされています。

しかし、昔に遡ってみると、「借方」・「貸方」には以下のような意味がありました。

「借方」→相手が私に借りている
「貸方」→相手が私に貸している

現在につながる簿記は、中世のヨーロッパで発展してきたとされています。
当時のヨーロッパでは、取引が発達しつつある中で、債権・債務関係による取引が多くなっていったようです。
商人たちは、この債権・債務を忘れないようにするために、AさんやBさんという勘定科目を作成して管理していました。

Aさんに商品を掛けで売ったときは、Aさんが私に掛け代金を払う必要があるという記録を行うため、借方に数字を記入しました(Aさんから掛けで買った場合は、貸方に数字を記入しました)。

AさんやBさんの勘定科目を人名勘定といいますが、取引が複雑になるにつれて、現金係や商品係や給料係の勘定というように、勘定科目が拡張されてきました。

勘定科目が拡張されていくにつれ、債権・債務の管理という要素が薄まり、「借方」・「貸方」の意味の当初の意味も失われていきました(それによって、複式簿記も形づくられてきました)。

このように、「借方」・「貸方」に意味があったことは確認できますが、残念ながら、なぜ「借方」が左側なのか、なぜ「貸方」が右側なのかについては、定説はないようです。

したがって、私たちが簿記を学習する際には、割り切って「借方」・「貸方」は記入場所を示すものと理解する方がよさそうです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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